工房雑記
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・想い:imagine     2011.03.11東日本大震災
  2011.03.11町内会館に用事で出かけていた最中に地震が始まりました。自転
 車に乗れない位の揺れでしたから、押して帰宅しました。向かいの空き地に
 妻と長男と愛犬麻呂が避難してました。次男は8時間歩いてアパートまで帰宅。
 (左写真)東蔵の右側の鬼瓦はこの後の余震で落下崩壊してしまいました。ご先祖には申し訳なかったが、  築百年の土蔵で同様の瓦がなく、ステンレスの板金で葺上げました。
  5分間の大揺れが最後近くになった時に、目前2棟の屋根がシャラシャラと音
 をたてて崩れ始めました。その前に小屋組が倒壊してしまうのではと思う揺れ
 の間にです。
 「東京市京橋区松屋町 桜金庫製」の金庫扉の土蔵も壁、小屋組の損壊は無く、屋根の葺き替えと少しの漆喰補修で済みました。
  この後、下に落ちた瓦だけを息子と二人でワゴン車一杯を4往復して、市の処分場 へ運びました。これだけの被害でもあたふたしている自分に、東北の方々 の極限は  本当に想像を超えていました。
 残存した瓦を撤去するだけでも、大変でした。足場を組み、数日を要しました。
  店舗の改装を予定しておりましたが、4棟の屋根の修理を優先せねばならず、改めて大震災の被災の大きさに感慨無量でした。 大正13年の関東大震災でも
  損傷の無かった建物であったのです。しかし東北の方々の受けた極限の姿を想うにつけ、 家族が無事であったことだけはせめてもの救いとなりました。
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